春のOsakeテラピーOG会(3月24日(日)アンデルセン)

2013年3月24日(日)

女性のためのお酒スクール「Osakeテラピースクール」を卒業すると参加できるのが、この「Osakaテラピースクール OG会」。
今回は、2013年3月24日(日)にアンデルセン6階ホール デンマークルームで開催。アンデルセンのお料理と広島のお酒に胸が躍ります。
参加者は、OGの方が28名スタッフが9名の計37名。みなさん去年のスクールを経て、今日の会を楽しみにいらっしゃいました。各テーブルに配布された今回のテーマ「酒粕にかかわる少しためになるお話し」の資料とお酒リストを眺めながら高まる期待と共にOG会のスタートです。
酒粕のキ・ホ・ン
2部構成のOG会、1部は「講演会」、2部は「懇親会」です。新スタッフ紹介のあと、講師「工学博士 土屋義信氏(広島工業大学教授、広島県酒造組合 技術顧問)」による講演が始まりました。
まず、酒粕のキホンのお話からスタートです。
酒粕は
年間約4万5千トンも生産されているそうです。一時期は一部が産業廃棄物になっていましたが、酒粕の健康機能がテレビでも紹介され、ここ数年で大ブレーク!
そもそも酒粕は日本酒の製造工程でできるもの。
清酒もろみをしぼった時に残るしぼりかすが酒粕です。そこには清酒にはない、身体にいい成分がたくさん残っているとか。炭水化物・タンパク質・食物繊維・ミネラル、さらに清酒酵母由来のビタミン類や、有機酸、ペプチドやアミノ酸、β-グルカンなど、たくさんの栄養素を摂取できる食材なんですね。
女性に適した食べ物、酒粕 〜豊富に含まれるビタミン群
酒粕100gにはビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸が、1日に必要な量の約1/10も含まれています。
葉酸は170μgも入っていて、1日に必要な200〜240μgの大部分を摂取することができるとか。
女性にとても適した食べ物と言えます。
※μg(マイクログラム)=0.001 mg
血圧の上昇を防ぐ効果も・・・?
酒粕にはなんと血圧の上昇を防ぐ働きもあるそうです。薬のような強い効果はありませんが、「ちょっと血圧が高め」の人がすこしずつ食べたら穏やかな効用が期待できるとか。 日ごろから体調に気をつけたい人には嬉しい効果ですね。
酒粕はどうやって食べるとおいしいの・・・?
講師の土屋先生が甘酒にトッピングしていろいろ試された結果、なんとヨーグルトとの相性がとってもいいそうです。甘酒とヨーグルトを一緒に食べると乳酸菌が相乗効果ですごく元気になり、1+1が3になるような働きをするとか。それぞれのいい所がより発揮されるんですね。
他にも酒粕(甘酒)にトッピングして相性がいいのは生姜やゆず、レモンなど。柑橘系が合うそうです。
お味噌汁に酒粕をひとさじ入れるというレシピも、OGの方から出ていました。みなさんいろいろな方法ですでに酒粕を愛用してらっしゃるようです。おいしく食べられて、続けやすい方法など、すぐに試してみたいですね。
チーズの話
そして講演会では引き続き「アンデルセン 木下京子氏」によるチーズの話です。
酒粕とよく合うさまざまな種類のチーズを手に、いろいろな食べ方などを教えて頂きました。酒粕にチーズを漬け込み、10日〜2週間ほど熟成させるとワインに合うとか。試してみたいですね。
約20種のお酒とともに・・・
料理長から料理の説明があり、土屋先生の乾杯で懇親会がはじまりました。
ウェルカムドリンクとして、もも色のにごり酒2種が配られます。どちらも淡い春らしいピンク色です。この色は、ピンク酵母のなせる技とか。しぼるとにごりがなくなり、ピンク色ではなくなってしまうそうです。
今日のために集められた20種類のお酒がテーブルを回り、みなさん広島のおいしいお酒とお料理をじっくり楽しんでおられました。そして会の最後は、テーブルごとに今日の学びを発表。みなさんの日本酒への熱い思いが伝わるひとときでした。
お酒テラピーは今年も5月から3カ月スクールを開催します。
日本酒に詳しい方も、お酒は好きだけどそんなに詳しくない方も、多くの方に参加頂き、日本酒の知識がより豊かになるとともに、広島のお酒をどんどん広めていただけたら幸いです。