2015年第3回 「Osakeテラピー」の模様をUPしました。

第3回「Osakeテラピー」スクール スタート!!
平成27年7月25日(土)広島県酒造組合にて、女性のためのお酒スクール「Osakeテラピー」スクールの第3回目が開催されました。5月から始まった3回シリーズの最終回。皆さん卒業を迎えることになりました。
今回は、山岡酒造の代表取締役社長・山岡克巳さんをお迎えして、参加者との質疑応答を交えながら、酒造りに対する熱い思い や裏話をたっぷり聞くことができました。もちろん、宴会では美味しいお弁当とともにお酒を心ゆくまで堪能。 ますます日本酒に魅せられた2時間となりました。
お酒は地域の文化
山岡さんのお話と質疑応答で会は始まりました。山と田に囲まれた地域にあるという山岡酒造。 「お酒は地域の文化をあらわすもの」という考えのもと、「地元の酒米を使い、米それぞれの味わいが出るように手作り、 少量生産の蔵です」と山岡さん。そのため、米の出来によって毎年酒の味が違うのが山岡酒造の特徴だそう。原料米にも こだわり、幻の酒米「亀の尾」を復活、「新千本」「雄町」「山田錦」などは地元農家と契約栽培したものを使っています。 「地元の米を地元の蔵で醸造した、その地に合う酒。それが地酒だと思います」という言葉から、酒造りにかける思いが 伝わってきました。米作りから一貫して地元に根ざした酒造りを行う蔵元のひたむきな思いに触れ、今後はより味わい 深い一杯を楽しめそうです。
山岡さんは29歳の時に山岡酒造に帰り、一から酒造りの勉強を始め杜氏も経験したそう。酒造りは作業の中で危険なこと もあるそうですが、「ひとつひとつの工程にメリハリがあり完結するので、達成感があります」とその魅力も語ってくれました。
酒の飲み方のスタイル
酒の飲み方についての質問も出ました。全国利き酒選手権大会でも優勝したことがある山岡さん。 「酒は強いだろうと言われますが、私は飲み始めるとすぐ顔に出て、アルコール探知機と呼ばれています」と意外な一面も。 そのため、ちょっと食べて少しずつ飲むのが好きなのだとか。日本酒とおつまみの相性としては、味がしっかりした酒にはカキ の燻製やブルーチーズなど濃いめのもの、すっきりした酒には味のあっさりした和食や酢の物が合う場合が多いとアドバイス。 「口の中でお酒と食事の味わいが出て、のみ込むことによって消える。それが食事の中でのお酒の役割だと思います。 そのため食事中は軽いお酒で、ちょっと食べて少し飲むというスタイルが合うと思います」と奥の深い言葉に、皆さんメモにペン を走らせます。ちなみに山岡酒造の酒は、1年目よりも2年目、3年目と熟成させた方がおいしいとのこと。ぜひ参考にしたいですね。
最後に、「10数年前に酒造組合が始めたお酒テラピーですが、残っているのは広島県だけです」という山岡さんの発言に、 一同から「へえー」と驚きの歓声が。続いて、「お酒テラピーは、生活の中にお酒の親しみ方を取り入れたスタイルを広める、 最先端の授業だと思います。ご卒業おめでとうございます」と祝福の言葉をいただきました。お酒テラピーに出会えたことに感謝です。
11種類のお酒で「かんぱーい」
蔵元の貴重なお話を聞いて、日本酒をますます身近に感じたところでお待ちかね、宴会のスタートです。 本日登場した酒は各蔵自慢の全11種類!和食を詰め合わせた弁当も並びます。山岡さんの発声で「かんぱーい!!」。 山岡さんと女将さんたちもテーブルについて参加者の皆さんと交流です。「このお酒、香りがいいね」「これはすっきりして飲 みやすいよ」と飲み比べしながら、大盛り上がり。おしゃべりがはずみ、会場には笑い声があふれていました。
「Osake」スペシャリスト認定証
宴もたけなわになったところで、ほろよい「Osake」スペシャリストの認定証が皆さん一人ひとりに手渡されました。 カードには卒業生が守るべき五ヶ条が書いてあります。居酒屋で「広島のお酒はありますか」と大きな声で聞く、蔵元の 思いを胸に最後の一滴まで飲み干すなど、卒業生の皆さんなら簡単に実行できるものばかりですよね。
参加者からは、
「酒を楽しく健康に飲もうと思います」
「広島の酒をしっかり飲みます」
「前回出席した人と一緒に飲みに行きました」などの喜びの感想が。
参加者代表の方が「ますます日本酒が大好きになりました。これからも酒を楽しみたいと思います」と締めくくりました。
皆さんこのスクールを通じて、日本酒への思いをそれぞれ深めたようです。名残はつきませんが、恒例の「乾杯三唱!」で
3回のスクールは幕を閉じました。次の再会のチャンスは9月11日(金)にオリエンタルホテル広島にて、秋のOsakeテラピー
パーティー「上方落語への招待〜日本酒と落語の夕べ」が開催されます。また、お会いしましょう。