2023年9月22日Osakeテラピー

2023年「秋のOsakeテラピーパーティー」の模様をUPしました。

秋の「Osake テラピー」パーティー

2023年秋の「Osakeテラピー」パーティーが9月８日（金）、リーガロイヤルホテル広島で開催されました。
第１部は、伝説の杜氏　石川達也氏による講演会。
第２部は、30数種を取り揃えた広島の酒とコースメニューを味わう懇親会。
男女合わせて100名の参加者で、コロナ禍以後、四年振りのパーティーは大いに盛り上がりました。

利き酒に挑戦！

この日を心待ちにしていた参加者の皆さんが、夕方６時開始の受付を済ませるや否や、利き酒コーナーへ集まります。
毎年恒例となっていた利き酒ゲームも復活し、以前と同じような光景が戻っていました。
一口お酒を含んで味わう、もう一口味わう、悩みながら解答用紙に書き込んでみる、さらにもう一口…と、お酒との対話に真剣な表情です。

石川杜氏による講演会　　テーマ：「心と体に響く日本酒」　

司会者の紹介により、伝説の杜氏　石川達也氏が登壇「心と体に響く日本酒」をテーマに講演会が始まりました。
長く竹鶴酒造で杜氏として活躍され、2020年から月の井酒造店で新たな酒造りに取り組まれている石川杜氏。2020年には、文化庁長官表彰も受けられました。その輝かしい経歴から想像されるイメージとは裏腹に、気さくな雰囲気で舞台を軽快にウオーキングしながらのお話しが始まりました。
現在、酒造りの監修を依頼されているというNHK朝ドラの裏話や、以前、任されていた同じく朝ドラでのエピソードなどに、会場から笑い声が上がります。
テレビや映画の撮影に関する仕事が次々と依頼される中、多くの杜氏がいる中で何故、自分に声がかかるのか？
石川さんが自己分析した結果、以前から日本酒に関する歴史を学び、古くからの酒造りについての知識もあり、加えて現役杜氏としての長年の経験もあるからなのではないか、という結論に至ったのだとか。
石川さん曰く、古来より伝わる日本の酒造りには、未来を拓くカギがある。ノスタルジーではない、温故知新として普遍性のあるもの“伝統”を後世に繋げたい、との思いで酒造りを続けているそうです。
求める結果を目指し、頭で考える酒造りではなく、長い年月を経て身をもって体験、試行錯誤の中で培われた伝統の酒造りを目指したい。
「ただ酔う、味わうだけではない。
心から、体の底から活性化される飲み物として、
日本酒を楽しんでください。」
という言葉で講演会は締めくくられました。
石川杜氏の日本酒への熱い思いが、ぎゅっと凝縮された時間でした。

もうひとつのお楽しみ！懇親会

ホテルのシェフが腕を振るったコース料理をいただきながら、30種以上の広島のお酒をいただきます。お酒リストをチェックしながら、中央にずらりと並んだお酒カウンターへ行ったり来たり、以前のパーティーの風景が戻っていました。
久しぶりに再会したお酒テラピー仲間や、新しく知り合った人同士、あちらこちらで笑顔の会話が弾んでいます。素敵に年齢を重ねられたシルバーヘアーのご夫婦は、普段も二人で晩酌を欠かさないのだとか。美味しい日本酒が、長寿と夫婦円満の秘訣！？なのでしょうか。

宴もたけなわ、ひとしきり飲んで食べて身も心も堪能…あっという間に時間が経っていました。いよいよオープニングで挑戦した利き酒ゲームの結果発表です。
今回の正解者は10名です！との発表に、会場がどよめきます。
5名ずつ名前が呼ばれ、ステージ上へ。記念品を受け取り、一言ずつ喜びの声をいただきました。

注目の発表が終了し、恒例の乾杯三唱でいよいよ締めくくりです。
スタッフを代表して、催事部会　部会長の前垣さんが登壇しました。
2002年から全国的に始まったお酒テラピーですが、20年以上継続しているのは広島だけです。四年振りにパーティーが開催でき、嬉しく思います。
「飲むべし！飲むべし！飲むべし！」
乾杯三唱の最後はこの言葉で締めくくられ、「カンパイ！！！」会場いっぱいに元気な声が響き渡りました。

来年も再会できることを祈り、そして、エキキターレで開催する10月1日「日本酒の日」でも再会できますように、と祈って、四年振りの秋の「Osakeテラピー」パーティーは、お開きとなりました。
また会える日を楽しみにしております！

石川達也（いしかわ・たつや）氏　プロフィール

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