2023年8月2日Osakeテラピー

2023年第三回「Osakeテラピー」の模様をUPしました。

第三回　「Osakeテラピー」スクール

令和5年7月22日（土）広島県酒造組合にて、女性のためのお酒スクール第三回「Osakeテラピー」が開催されました。新型コロナウイルス感染拡大以降、中止やオンライン等のさまざまな形を経て、ようやく通常開催を迎えた今年5月。若干緊張気味に始まったこの会も、気が付けば早くも最終回。女性のためのスクールは、『ココロ・カラダ・キレイ』3つのテラピー効果をテーマに開催。最終回となる今回は、酒蔵より杜氏さんをゲストに招き、お話しを伺います。酒造りへの熱い思いを語っていただきました。

日々の生活に一杯の幸せを、という思い

建築学を修めた後、目指していた照明の仕事を東京で12年間携わる。
柄酒造㈱が2018年、西日本豪雨により被災し、その復興の歩みの中で自問自答。
2020年秋、家業を継ぐ決意を固め、帰郷。
翌2021年秋、杜氏に就任する。
業界の経験は今年で3年目。
知識も経験も浅い中、日本酒造りに奔走する日々を送る。

第三回目のOsakeテラピーは、老舗酒蔵から杜氏さんを迎えてお話しを聞きました。
スクール開講の挨拶、スタッフ紹介に続いて、柄酒造㈱9代目杜氏である柄総一郎さんが紹介され、第一部講演会のスタートです。
嘉永元年（1848年）、初代　忠左衛門により創業した柄酒造㈱。
代々受け継がれた味は安芸津の地で愛され続けて来ましたが、2018年西日本豪雨により被災し、蔵の中まで浸水、長年守り続けてきた麹室を失うという取返しのつかない事態に見舞われました。一時は、蔵を閉じることも考えるほどの状態に陥った8代目の父を支え、蔵の再建を決めた総一郎氏は、9代目として家業を継ぐ決意を固め、2020年秋、帰郷。以来、右も左もわからない蔵の仕事を、師匠である父から学び、日々奔走中である。
以前から柄氏が感じていたのは、日本酒がハードルの高いお酒として思われているのではないか、ということ。愛飲家の人たちや、特別な日に飲むのではなく、女性や若者に、又、日頃から楽しんで飲んでもらいたい、という思いでお酒を造っているそうです。柄酒造㈱のテーマ「日々の生活に一杯の幸せを」という思いで、日常の中で身近に楽しんでもらえる日本酒を届けられるよう、努力を重ねています。
「麹室を失った2018年、柄酒造㈱の歴史は一度途切れてしまいました。自分自身が初代のつもりで新たな歴史を重ねていきたい、今はそう考えています。」と、力強く話してくださいました。
柄酒造㈱の代表銘柄は「於多福」です。

柄さんの発声で、カンパイ！！

5分休憩を挟み、いよいよ懇親会の時間です。
講師としてお迎えした柄さんの発声で「カンパイ！！」、最終回の思いを込めて盃を交わします。
いかにもワインに合いそうなイタリアンメニューが詰まったお弁当をつまみに、日本酒をいただきます。　日本酒との相性も最高に美味しい。
三回目ともなると、皆さんすっかり打ち解けて、一気にテンションアップ。お目当てのお酒を探してテーブルを回る人、気心知れた古い友人の様に話が弾む人、連絡先を交換し合う人…ようやく制限の無い従来の姿が戻り、思い思いに楽しんでいます。

卒業認定証授与

大いに盛り上がりを見せる会場で、お酒テラピーお決まりの卒業認定証授与式が始まりました。
最初に、「卒業認定証に書かれている五か条は、ある意味ハラスメント的ではありますが…」と断りを入れつつ、笑いと共に五か条が読み上げられます。
『広島のお酒を誰よりも素敵にのむこと。』で締めくくられた後、一人ひとりに手渡されました。
「できればまた参加したいけど、一度しか参加はできないらしいので、家で日本酒を楽しみます」
「蔵人さんとお話しできて楽しかった」
「お酒は強くないけど参加してみたら、とても楽しかったです」
「大阪出身だけど、広島のお酒をこれからも大切に飲んでいきます」
「お勉強とお楽しみ、いろいろあって楽しかった。もっとお勉強が多くてもいいかも」
など、皆さんから熱いメッセージをいただきました。

広島のお酒を愛して、カンパイ三唱！　

第一回目に比べると劇的に盛り上がっていますね、とスタッフから感想がもれるくらい、参加者の皆さんはそれぞれに打ち解けて、賑やかな宴が続く中、あっという間に、お開きの時間となりました。
最後に恒例のスクール代表者3名によるカンパイ三唱の発声です。
5月にスタートし、三回の講座を終え、和やかなムードになったお酒テラピースクール。今期スクールはここで閉講となります。
次は、久しぶりの開催となる「2023秋のOsakeテラピーパーティー」での再会を誓って、お土産を手に帰宅の途につきました。　秋の再会を楽しみにしております。

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